2017年03月05日

軍艦鈴谷の歌

松島慶三 海軍大佐 没後50周年記念復刻

本日2017年3月5日で没後50年となる松島慶三 海軍大佐が、酒井姓だった少佐時代(1935年頃)に手掛けた重巡洋艦「鈴谷」の艦歌を、没後50周年記念企画としてSMFの演奏とボーカロイド歌唱によって再現しました。


作詞作曲:海軍少佐 酒井慶三
編曲        :海軍軍楽隊の編曲をベースに私がSMFにアレンジ
独唱        :巡音ルカV4X(HARD)
実は前回の愛宕の歌から、私がSMFの演奏で使う一部管弦楽の音色を新しく差替えたので、ホルンや今まで省いてた低音のトロンボーンのパートが一新され、少しばかり音に厚みが出るようになったような気がします。 今後この音色をベースにして、軍歌関連は作っていきたいと思います。

注意:歌詞のテキスト化にあたっては、特に解読困難だった箇所を赤字にて表記、他にいくつか前後の文章の流れや推測を元に補筆しています。
posted by acj@管理人 at 17:33| Comment(1) | TrackBack(0) | 軍事・歴史

2017年02月12日

巡音ルカV4X導入と新たな榛名艦歌

だいぶ遅い今年1番目のブログ記事ですが、コミケほぼ完売のご褒美として先月ついに新しいボーカロイドを我が家に迎えてしまいました。
巡音ルカ V4X

実は巡音ルカか初音ミクか、どちらを迎えようか店頭で見比べる段階まで悩んでいたのですが、最終的にVY1V4とより声質が異なるルカの方を選びました。それで早速、まずはVY1V4で歌わせていた既存曲をルカV4Xにチェンジしてみました。



巡音ルカV4XがVY1V4と大きく違う特徴として、1つのボーカルの中で異なる歌唱スタイルを選べるE.V.E.C.(Enhanced Voice Expression Control)がありますが、これが非常に効果的で、1音符ごとに細かく表情をつけたり息継ぎを入れてみたりと、手軽に表現の幅が広げることが出来ます。ただし、VY1V4で打ち込んでいたボーカロイドエディタでなく専用のエディタで打ち込まないと100%使い切ることが出来ませんが……
あと、新たなボカロを購入したのと合わせて、ボカキューに同梱されていたCubase AI7を今回思い切ってElements 9にアップグレードしました。これにより、使える音色やフィルターの幅が広がり、バックの演奏も少しゴージャスになった、かなぁ?

というわけで、いくつか既存曲をいじってルカV4Xに慣れたところで、最初からルカ専用として作った第1曲目がこちら〜


昭和8年度 軍艦榛名記念写真帖に掲載された「軍艦榛名の歌」を、いつものようにSMFで]演奏を作り、巡音ルカV4Xに歌わせてみました。 参考とした写真帖には歌詞と旋律の楽譜のみが記載、その他の楽器パートは私の手による付け加え(アレンジ)となります。
作歌の下村副長とは、おそらく昭和7年11月25日より1年間、榛名副長を務めた下村勝美 海軍中佐。作曲は岩田 軍楽兵曹長となっていますが詳細は不明 。 ちなみに写真帖発行の約2年後、この歌詞をほぼ流用した形で綿引 軍楽兵曹長が新たな曲を加えた榛名艦歌(昭和10年版)が、昭和10年12月6日の榛名 艦内新聞内にて完成告知されていますが、それが私がボカロ(VY1V4)を買って初めて作った曲になるんですよね。


昭和8年版と10年版の両方とも、私の主観がかなり入ったアレンジになるので、そうだと決めつけるのは危険ですが、おそらく普段乗組員達が歌うには少々難しい昭和8年版をより歌いやすくするため、新たに昭和10年版が作られたのではないかと推測するのですがどうでしょう?

そんなわけで今年初のブログ記事はこのへんで。 次の記事はもう少し早く更新したいと思います。
posted by acj@管理人 at 20:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事・歴史

2016年12月10日

軍艦愛宕の歌

Twitterに投稿しようと思いましたが、短文で書ききれないし分割投稿するとまとめてログを探しにくくなりそうなので、当ブログでまとめておきます。

一部熱狂的ファン待望の巡洋艦「愛宕」の艦歌ですが、レコードや絵葉書で残るような公式な歌ではなく、艦内新聞の編集員が替え歌として歌詞を投稿した艦歌ならあったりしました。 このような替え歌や歌詞のみの掲載は他の軍艦でも艦内新聞にちょくちょく出てくるようで、もしその軍艦に公式な艦歌が残っていなければ、それを艦歌として残すのもありだと個人的には思っています。
というわけで、原版となる愛宕新聞の艦歌部分はこちら〜

atago_no_uta.jpg

「昭和9年度第2艦隊 4月25日 No.54」より抜粋
見ればわかりますが、古いガリ版刷りのため印刷がかすれて一部歌詞が判読できなくなっています。 画像処理をかけても文字の痕跡を識別するのが困難なため、完全な歌詞が作れず長らくお蔵入りしていたのですが、今回誰かが補完してくれるのを期待して不完全なまま公開することにしました。

軍艦愛宕の歌

詞:海軍一等兵曹 阿部金三郎(昭和9年)
曲:橘中佐(上)の歌詞調

1:
帝都***横須賀の
**鍛へし武人(モノノフ)が
精鋭すぐる七百余
乗こむ愛宕は日の本の
生命(イノチ)とたのむ巡洋艦
これぞ我等の城なるぞ

2:
太平洋に低気圧
************覚悟して
磨く伎𠈓(ギリョウ)は国の為
成る時あらば眞先に
敵を破らん愛宕魂
これぞ我等の意気なるぞ

3:
愛宕第一モットーに
協力一致至誠もて
元気に愉快に励みなば
腕に愛宕の神宿り
我に敵するものあらじ
これぞ無言の威圧なり

4:
国難国歩(コクホ)前に見て
擔(ニナ)ふ使命は軽るからじ
されど事あるその時は
愛宕の甲板(デッキ)の花と散る
覚悟で進まん諸共に
これぞ我等の信念ぞ

注:****の箇所は判読困難なためカットしています。

なお現時点で内容未確認ですが、今月発刊の艦内新聞集成第9巻に昭和9年の愛宕新聞が載るそうで。 もしここに同じNo.54があれば、印刷の状態が良くて読めるかもしれませんが、果たして……


2017.3.1 追記
上記歌詞を使い、ボーカロイド巡音ルカV4Xの歌唱とSMFの演奏で再現してみました。 一部解読困難な箇所は「ラララ〜」に置き換え、もしくは前後の文章から推測して補完しました。


posted by acj@管理人 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事・歴史