2016年12月10日

軍艦愛宕の歌

Twitterに投稿しようと思いましたが、短文で書ききれないし分割投稿するとまとめてログを探しにくくなりそうなので、当ブログでまとめておきます。

一部熱狂的ファン待望の巡洋艦「愛宕」の艦歌ですが、レコードや絵葉書で残るような公式な歌ではなく、艦内新聞の編集員が替え歌として歌詞を投稿した艦歌ならあったりしました。 このような替え歌や歌詞のみの掲載は他の軍艦でも艦内新聞にちょくちょく出てくるようで、もしその軍艦に公式な艦歌が残っていなければ、それを艦歌として残すのもありだと個人的には思っています。
というわけで、原版となる愛宕新聞の艦歌部分はこちら〜

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「昭和9年度第2艦隊 4月25日 No.54」より抜粋
見ればわかりますが、古いガリ版刷りのため印刷がかすれて一部歌詞が判読できなくなっています。 画像処理をかけても文字の痕跡を識別するのが困難なため、完全な歌詞が作れず長らくお蔵入りしていたのですが、今回誰かが補完してくれるのを期待して不完全なまま公開することにしました。

軍艦愛宕の歌

詞:海軍一等兵曹 阿部金三郎(昭和9年)
曲:橘中佐(上)の歌詞調

1:
帝都***横須賀の
**鍛へし武人(モノノフ)が
精鋭すぐる七百余
乗こむ愛宕は日の本の
生命(イノチ)とたのむ巡洋艦
これぞ我等の城なるぞ

2:
太平洋に低気圧
************覚悟して
磨く伎𠈓(ギリョウ)は国の為
成る時あらば眞先に
敵を破らん愛宕魂
これぞ我等の意気なるぞ

3:
愛宕第一モットーに
協力一致至誠もて
元気に愉快に励みなば
腕に愛宕の神宿り
我に敵するものあらじ
これぞ無言の威圧なり

4:
国難国歩(コクホ)前に見て
擔(ニナ)ふ使命は軽るからじ
されど事あるその時は
愛宕の甲板(デッキ)の花と散る
覚悟で進まん諸共に
これぞ我等の信念ぞ

注:****の箇所は判読困難なためカットしています。

なお現時点で内容未確認ですが、今月発刊の艦内新聞集成第9巻に昭和9年の愛宕新聞が載るそうで。 もしここに同じNo.54があれば、印刷の状態が良くて読めるかもしれませんが、果たして……


2017.3.1 追記
上記歌詞を使い、ボーカロイド巡音ルカV4Xの歌唱とSMFの演奏で再現してみました。 一部解読困難な箇所は「ラララ〜」に置き換え、もしくは前後の文章から推測して補完しました。


posted by acj@管理人 at 22:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事・歴史

2016年12月06日

C91新刊のお知らせ

C91新刊ですが、11月の殆どを費やしてついに完成しました!
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写真で見る横須賀軍港4 1945-1946
コミックマーケット91 2日目 東7 "c"-16b 「ゆめみ〜あい別館」


写真で見る横須賀軍港の第4弾となる本作は、1945年8月15日の終戦後、東京湾に進駐した連合軍艦隊や横須賀上陸を果たした米海兵隊、終戦から翌年にかけての横須賀市街地の様子などを、当時の写真で見ていく内容となっています。

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2-3ページ:相模湾沖で会合する連合軍艦隊と日本使節団。

今回は終戦直後の写真が殆どのため既刊よりメカミリ成分が多めで、米軍艦艇のみならず、これまで収集してきたプレス・個人写真の中から接収された戦艦「長門」、潜水艦「伊400」などの写真も数多く掲載しています。

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14-15ページ:特殊警備艦「長門」

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20-21ページ:伊号400・14型潜水艦

特に伊号潜水艦の写真は、接舷した米潜水母艦プロテウスの乗組員が所有していたスタンプ付きの、よりオリジナルネガに近い状態のものを複数入手したため、既存雑誌などで掲載された同じ写真と比べてもより鮮明な画像を掲載できたと思います。

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32-33ページ:基地内の残存兵器

勿論、掲載したのは艦艇だけでなく、軍港や基地の建物、海龍・蛟龍を始めとする残存兵器についても触れています。これらの写真は、8月30日の横須賀上陸作戦でグリーンビーチに上陸した、米海兵隊第4連隊III大隊の兵士が所有していた個人アルバムの写真を中心にセレクトしました。

ちなみにこの4巻は、当初の構想では軍港編と市街編に分けて、それぞれ30数ページの上下巻とする予定でしたが、予算的に2冊同時のオフセット発行は厳しかったため、全48ページに圧縮して1冊にまとめています。

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38-39ページ:占領下の横須賀市街地

上下巻を1冊に圧縮したため、下巻予定の市街編部分が圧縮された形となってしまいましたが、それでも基地周辺や主要な大通りなどの写真は押さえたと思います。 ただしページ割の都合で、いつもやってるような市街地を今昔の写真で比較掲載するスペースが作れなかったため、これについては後日副読本みたいなのをコピー本で作り補完するかもしれません。


というわけで、C91新刊「写真で見る横須賀軍港4(B5サイズ:本文48ページ)」 コミックマーケット91 2日目 東7 "c"-16b 「ゆめみ〜あい別館」にて頒布です。 宜しくお願いします。
posted by acj@管理人 at 06:14| Comment(2) | TrackBack(0) | 同人活動

2016年12月05日

ボカロ艦歌3曲をUPしました

冬コミケ原稿を始める前、10月にボカロ艦歌をいくつか作ってました。
事の始めは夏のコミケで頂いたコピ本の中に艦歌のコーナーがありまして、そこに掲載されていた「軍艦河内の歌」と「伊勢応援歌」に旋律譜と歌詞が載っていたため、これなら曲として再現可能ということでアレンジしてみたわけです。

いつものように歌唱はVY1V4。初音ミクさんもV4が出たことですし、そろそろ新しいボーカルを雇い(買い)たいところですね。冬コミケ後に考えてみよう……

*原版となる旋律譜と歌詞は「 UPFG艦艇史料研究会 会報Vol.4 」に掲載された絵葉書を別途参照しました。


おまけ
ニコ動の「 復員船時代の「雪風」搭乗員にお話を聞いてきた 」で、元搭乗員の方がアカペラで歌っている復員者歓迎の歌を、独自に採譜して伴奏を加えたボーカロイド曲にしてみました。
聴いてわかるようにモーツァルト最晩年のKv.618と622をベース(間奏は丸々引用)とした、弦4パートのみの伴奏でアレンジしています。ただ、流石に7番まで延々同じ旋律と伴奏の繰り返しだと間が持たないため、3番ごとに間奏を入れ歌唱を4パート作って徐々に重ねていくようにしました。
歌唱はVY1V4のSoft。かなり試行錯誤して調教をしたのに加えて4パートもあるので、単純な繰り返しの割には3曲の中で制作に一番時間が掛かってます。
posted by acj@管理人 at 06:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 軍事・歴史