これは凄い傑作になるっ!と、満を持して長年温めてきた企画を世に出し、アニメ誌を巻き込んで大々的にキャンペーンを張ろうとした矢先・・・ そう、それは突然姿を現したのです。
魔女の宅急便
魔女:主人公の少女が親元を離れて、見ず知らずの町で宅急便の仕事をしながら、魔女として一人立ちする姿を描く。
舞夢:親元を離れ田舎から上京した少女が、都会で便利屋として働くうちに様々な体験をし、成長していく姿を描く。
どうでしょう、まるでしめし合わせたかのような偶然の一致。 しかも両方ホウキに乗るところまで一緒(爆) 両作とも89年に発表されたところまで同じですが、結局魔女の宅急便は夏に劇場公開され、舞夢は永遠に闇へ葬り去られてしまった、その事実だけが残りました。
製作中止の理由は河森氏本人の口から語られたわけではありませんが、状況的に見て明らかにこの魔女の宅急便が影響してることは間違いないでしょう。 インターネットで"舞夢 河森正治"等で検索すると、そのあたりのエピソードもちらほら出てきます。
所詮この業界は先に作ってしまったもの勝ちの世界。89年春の時点でようやく劇場公開の目処が立った進行状況では、おそらくどう急いでも魔女の宅急便に半年は遅れをとったはず。 もしあの時そのまま製作が進められたとしても、どうしても魔女の宅急便と比較されることは避けられません。 おそらく河森氏はそれに耐えることが出来なかったのでしょうね。
ちなみに突然の行方不明以降、舞夢を題材にした本で有名なのといえばこれ。 ていうかこれしか知らない(笑)

CROSSING THE LINE(舞夢本 18禁 執筆:伊藤明弘)
94年の本だから今更なかなか出回らないと思いますが、稀にヤフオクに出ることがあるみたいなので、気長に探してみるのもいいかもしれません。 いわゆる大人の事情ってやつに涙でございます・・・
続く

