2009年02月23日

横須賀軍港めぐり1(夏島・貝山緑地)

横須賀米海軍基地の米艦船を海から間近に眺められるということで、最近人気のYOKOSUKA軍港めぐりクルーズですが、それにあやかって当ブログでも軍港めぐり企画を短期連載してみることにしました。 ただし当ブログは他と違い・・・

60年前にタイムスリップしての軍港めぐりツアーとなりますのでご注意を〜

さて、その記念すべき第1回ですが、現横須賀市夏島町の「夏島貝塚」周辺から眺めてみたいと思います。

夏島貝塚

どこから撮影したかわかった方は相当な横須賀通、そしてわかれば画像がどれだけ貴重かすぐにわかると思います。 なぜなら一般市民(日本人)は現在も決してここから撮影が出来ないからです。
この地点は吾妻島という米海軍の倉庫施設で、島南西部にある山頂の信号塔施設より1953年(昭和28年)に撮影されました。


大きな地図で見る

吾妻島の信号塔.jpg

現在の吾妻島にも、それらしき塔が建ってるのを確認出来ます。

当然ながら撮影者は米軍関係者、朝鮮戦争当時に横須賀に配属された水兵が記念に自分達のベースを様々な場所から撮影してスライドに残したものです。 この時期にパノラマで横須賀軍港の全景を眺められるだけでも貴重なのに、なおかつすべてがカラー!しかも保存状態が良好だったおかげで、年月によるフィルムの著しい色劣化もなく、フォトショップ等で赤味補正などをする必要がほとんどありません。 ということは写ったそのままの色に近い状態で、デジタル復元することが可能なのです。

画像に話を戻しますと、向かって左側の黒っぽい建物群が旧日本海軍航空隊の航空技術廠のあった場所。 その拡大部分が下画像(見やすいようにコントラストを上げています)になります。

航空技術廠.jpg

終戦後8年という事で、ここを含めた旧軍施設や建物はほとんどがまだ取り壊された様子もなく、朝鮮戦争勃発により旧軍施設はそのまま継続使用されていたようです。 左奥の白っぽい建物、今は取り壊され消滅した航空技術廠庁舎も健在です。 それら建物群の後ろに見える小高く盛り上がった山が現在の貝山緑地。 写真からわかるわけがありませんが、地中には海軍の壕が張り巡らされており、今でも遺構として見学出来るそうです。 更にその後ろに見える平地が追浜飛行場で現在の日産自動車追浜工場のあるあたりです。
右側に移り、小高く盛り上がった場所が夏島貝塚で、その拡大部分が下画像(見やすいようにコントラストを上げています)です。

夏島貝塚.jpg

ここも海軍による巨大な地下壕が山の中を幾重にも突き通しています。もちろん画像からわかるわけがありませんが。 終戦直後の46年の航空写真でここを上空から眺めると、夏島全体の木は伐採され禿山となっていたので、いまだ山肌が一部露出したような状態になっています。
それにしても現代のグーグルマップと比較すると、この周辺は埋め立てが進んで戦時中とは海岸線がまるで違ってしまっているのがよくわかります。 そしてこの夏島も島という名称の通り、かつては陸続きにはなっておらず1つの島だったそうですが、いまやその面影はまったく残っていません。

夏島貝塚

更に別の場所から撮影された夏島周辺。 下で紹介してるリンク先のブログで見る当画像の3年後、1956年の航空写真でもまだ地肌が見えてる感じなので、一度木々を切り倒してしまうと元の状態に戻すにはそれこそ数十年単位の時間が必要というのがよくわかります。


記念すべき横須賀軍港めぐりの第1回に、いきなり軍港から離れた夏島地区を選ぶのもなんですが、実はこのネタをやろうとWebで色々と検索してるその時に、タイムリーにも夏島地下壕を題材に書いているブログがリアルタイム更新されてるのを発見しまして。 そのリンク先を見てもらえばわかりますが、見事な現在と終戦直後の夏島の航空写真が掲載されていて、それをよく見ると、上の画像で中央部に見える格納庫のような2つの巨大倉庫が航空写真でもはっきり確認出来るのです。
航空写真の小さな白黒画像でしか見れなかった当時の夏島が、カラーで比較検討出来て非常に興味深かったので、あえてここを最初に選んでみたというわけです。

他の記事へのリンクは、検索ボックスから"横須賀軍港めぐり"で参照してください。

posted by acj@管理人 at 19:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 横須賀の歴史
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