2009年02月27日

いまさら舞夢宣言を振り返ってみる 3

昨年12を書いてからかなり間が空いてしまいましたが、久々にこの話題で書いてみたいと思います。
今回は魔女の宅急便の公開により舞夢という作品がなかったことにされるまでに、実際どのくらいまで内容が発表されていたのか、自分の持っている当時の資料から絵中心で検証してみたいと思います。


あの当時、舞夢を劇場公開作品として積極的に紹介していたのは徳間のアニメージュでした。 したがって具体的な製作情報はほとんど同誌から得ることになったのですが、1988年〜89年後半あたりまで大小様々な記事が各号に掲載されています。 個人的にその中では、葛城舞夢が表紙を飾った89年5月号(1に貼った画像)が第一特集を組んでおり、最も内容が充実したものだと思います。 作品のコンセプトやインタビュー記事、その時点で完成していたパイロット版フィルムの引用も多数あり、キャラクター等の具体的なカラー画像も見ることが出来ます。

このパイロット版については、作品がお蔵入りしてしまったため闇に葬られてしまったものの、フジテレビのドラマ内で映像だけの状態で使われたらしいのですが、おそらく現在視聴しようと思っても当時録画したビデオテープ等を持つ人が見つかるかどうかすら厳しく難しいでしょう。
ただ作品の断片は今でもWebに残っており、ごく少数ですが検索するとそのパイロット版で使用されたとおぼしきセル画を展示したサイトや、過去オークション等で販売された画像が見つかることが稀にあります。
まいむせんげん1
パイロット版の色指定表
舞夢・毅・加納の主要キャラクター3人のみ、フィルム自体が主役の舞夢のプロモーションみたいなものだから、舞夢の服デザインだけが豊富に用意されている感じです。 ただ、その服が劇中のどんなシーンで使うつもりだったのかは、今となっては闇の中です。
パイロット版で使用されたセル画や原動画については、基本的に自分がセル関連に興味がないので探索〜収集等していなかったためよくわかりません。 ただ動画?カットについては、つい最近某所からPDFでネットに流出してるのをファイル名一覧で見たことが…あまり詳しく書けませんがW

その他、パイロット版のカラー画像が登場するのは、89年7月号付録の"The Art of 美樹本晴彦"という小冊子などがあります。 稀にこれ単体でオークション等で販売されていることもあります。 その後93年に美樹本氏の画集で"舞・颱夢"というタイトルが発売されていますが、舞夢となにか関係があったかは調査しておらず不明。


次に設定資料、これはアニメージュ89年8月号に素晴らしいキャラクター表情集が掲載されています。 というかこれくらいしかない?
まいむせんげん.jpg
ご覧の通り、設定資料見聞録というコーナーで舞夢が取り上げられており、舞夢の決定稿デザインを3ページに渡って見ることが出来ます。 ライバル作品?である魔女の宅急便の公開が89年7月29日なので、8月号の発売日である7月10日頃は誌面登場の最後期ということになります。 それを踏まえて下欄の美樹本氏のコメントや劇場公開の日付を読むと…
いつまで残ってるかはわかりませんが、過去販売されたオークションページのサンプル画像でちょっとだけ読むことが出来ます。

この記事に使用されたキャラクターデザインは、89.5.31版のキャラクター設定資料から引用されたもので、事実上これが劇場公開版の決定稿になります。 ただし決定稿とはいってもキャラクターは主要3人とメインの小物、序盤に登場するキャラクターしか描かれておらず、おそらく製作が進むに従いページが増えていき版を重ねていく予定だったのでしょう。 しかしこれ以降に何がどこまで追加されたのかは情報が無く不明です。
タイムスタンプを確認すると画像左・中の表情集は2枚の用紙に描かれており、いずれも89年4月20日完成となっています。
まいむ89420.jpg
残念ながらパイロット版設定を色指定表でしか見たことが無いので細かい違いはわかりませんが、目立つところでは舞夢の髪どめが紐からマスコットになっていたりとデザイン的な差異を見てとれます。 それとキャラクターデザイン変更の経緯は、下段のインタビュー記事でも美樹本氏本人のコメントとして触れられています。
画像右のジーンズ設定は1枚目の設定が5月21日完成、2枚目設定は6月19日完成となっています。
まいむ89521.jpg
まいむ89619.jpg

雑誌の編集時間を考慮に入れると5月21日が8月号発売に間に合うタイムリミットだったのでしょう。 その後同じジーンズ設定2枚目が6月19日に追加されますが、こちらの素材は使用されていません。 そして、手元の89.5.31版設定では6月19日以降のタイムスタンプが存在せず、製作中止は少なくとも6月19日以降に決まったというのだけは最低限確認出来ます。

これら残されたキャラクター設定表や色指定表から見る限り、もう少し主要なキャラクターのデザイン画が完成していた可能性もありそうなのですが、それらは結局、決定稿へクリーンナップされる前に製作中止で描かれることなく終わったのかもしれません。 アニメージュ誌上では89年9月号(8月10日頃発売)の時点でも舞夢の記事が掲載されているので、少なくとも6月いっぱいは製作が続けられてたみたいですが、完成前のスケッチやラフ画のような内部資料の類になると、さすがにいまさら市場に出てくることはないと思われます。

追記:
直接記事を見てないので内容不明ですが、どうやら89年11月号(10月10日頃発売)時点でもアニメージュ誌上に舞夢の記事があったようです。 となると、少なくとも2ヶ月延長して8月あたりまでは企画が進行していたことになる?


さて、次回は・・・ やるとしたら久々に絵を描くことになりそうな予感。

posted by acj@管理人 at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ
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