2014年03月08日

企画展「よみがえるあの時の横須賀」を見に行く

よみがえるあの時の横須賀.jpg
3月5日から11日まで、横須賀さいか屋6階ギャラリーで催されている企画展「よみがえるあの時の横須賀」を見てきました。 企画展の開催中にこの記事を書いてるので、もしかすると足を運ぶ前にネットで参照する方がいるかもしれないので、展示内容について個人的な感想を踏まえて少し触れたいと思います。

まずこの企画展ですが「あの時の横須賀〜」のあの時とは、明治〜戦前にかけての横須賀のことを指しています。 なので50〜80代の方が実際に暮らしていた、昭和(戦後)の懐かしい横須賀の街並みの写真などを期待して見に行くと、少々肩透かしを食らうかもしれません。 展示写真の大半は、大半の見学者が生まれる前の、明治後期から昭和初期にかけて民間発行された絵葉書をパネルにしたもので、これらの約半数は地元収集家の久保木実氏のコレクションから使用しているようです。 また明治期から戦前にかけての横須賀ということで、網羅している地区は横須賀中央を中心とした平坂・米が浜〜小川町・大滝町、ドブ板通り〜汐入〜JR横須賀駅の周辺に限定され、残念ながらそれ以外の地区については殆ど触れていません。
これら地区の旧町名時代から、合併して現在の町名に至るまでの歴史を、町ごとに分けて解説と絵葉書で展示して、他には横須賀駅やEMクラブ(旧下士官兵集会所)の写真と絵葉書、さいか屋店舗の移り変わりが展示されていました。いずれも写真(絵葉書)は明治〜大正にかけてが中心です。


ここからは個人的な感想ですが、私がこの企画展で最大の目玉だと思ったのは、戦前発行された横須賀市明細地図が2点(大正10年・昭和7年)展示されていたことでしょうか。
横須賀市の地図_大正.jpg
画像は私が所蔵する大正10年版
この2点の明細地図は、当時の横須賀市内の商店の名前・業種と位置を地図と職種別の一覧図で網羅した職業別電話帳の地図版みたいなもので、私も大正の地図は持っていたのですが、昭和のものは資料でしか見たことがなく、今回原寸大でじっくり見ることが出来て、色々と発見することが出来ました。中でも以前記事にした、旭野食堂が以前は和久屋という名前で昭和7年版の地図に記載されていたことにより、未確認情報がある程度年代まで絞り込めたのは収穫でした。 これら明細図は、普通の写真展ではまず出てこない代物なので、正直この2点を見に行くだけでも個人的には企画展へ足を運ぶ価値があると思います。

そういえば大正10年版の明細地図ですが〜
矢島 川嶋 大正期.jpg
画像のように、私の所蔵する地図上には特定の区画に筆で赤く囲いがされていて、これは元所有者が何かに利用する際に目印として書き込んだものと思っていました。 しかし今回の展示を見ると、久保木氏所蔵の同地図にも全く同じ赤い囲いが直接書き込まれており、どうやら発行者が何かの意図で書いたものらしいことが判明しました。 しかしその意図については、企画展にいた学芸員?の方に伺ってもわからないとのこと、ますます謎が深まりました…。

写真については、ぶっちゃけ畠山発行の絵葉書からのパネルは、すでに久保木氏の著書「絵葉書が語る三浦半島の100年」を持っていたりするので、それほど目新しさはなかったのですが、中で1つ…これもおそらく絵葉書でしょうが国鉄横須賀駅の初代駅舎を撮影した写真が目を引きました。 実は私も冬コミケの新刊で同駅舎を取り上げたのですが、その時は鮮明な写真が見つからなかっただけに、この絵葉書の存在にはちょっと驚きました。 初代駅舎の写真は、2代目駅舎に比べると極端に数が少ないため、私はこれが見れただけでも大満足でした。


以上のようにこの企画展、私みたいな戦前の特定された商店探しや、関東大震災前後の町の区画の移り変わりなど、マニアックな歴史を調べてるようなオタクには見応えのある展示かもしれません。 ただ私はそれで満足なのですが、もし普通に自分達が生きてきた、昭和の懐かしい横須賀の情景写真を期待して見に来た方が、今とあまりに違う明治や大正の絵葉書が大半の展示を見てどういう印象を受けるのかは、自分がマニアなだけにいまいちピンとこないですね。
posted by acj@管理人 at 19:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/89637821

この記事へのトラックバック